淡い

2010年4月4日
自転車で桜をくぐる度になんだか癒される。
桜ってほんとに綺麗だ。
私はどちらかと言うと濃い色の花が好きだけど、桜だけは別格で特別な感じがする。

ビル群や家々、その隙間から見える水色の空。
地球は人間に侵されてもはやこれが当たり前の姿だが、私はいまだにこの空の青だけが景色に違和感をもたらしている。
植物の緑はそうでもないけど、空の水色だけはどうしても建造物に馴染んでいないように見えるのだ。
むろん空の青の方が元々あるべき色なんだけど、人間社会の中にある浮いた色のように思えてならない。
これはずーっと昔から感じている違和感だったりする。

同じ意味で、桜も、町に浄化の彩を添える違和感のある淡いピンクだと思う。
だけど短い期間にしか咲かない桜は、違和感よりもその美しさが先に来て、その強いイメージだけを記憶に残して消えていく。
だから変に感じる事がないのかもしれない。


空の淡い青と、桜の淡いピンク。
空を仰いだときに見えるこの2色の重なりが、私は好きだったりする。

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